融資の難易度
融資には難易度の差がはっきりとあります。
創業時に利用するものから、創業と言っても必要資金が多額な場合に利用するもの、
創業から数年経ってから利用していきたいものなど、用途や難易度を理解した上で融資を選択する必要があります。
今回はその融資の難易度についてご紹介したいと思います。
金融機関別の難易度
金融機関の種類による融資の難易度を「難しい」順番に並べてみましょう。
1 都市銀行
※基準は曖昧なってきますが、わかりやすく言えばメガバンクです。
2 地方銀行
※第一地方銀行や第二地方銀行と呼ばれるものです。兵庫県では但馬銀行やみなと銀行が該当します。
3 信用金庫・信用組合
※営業が一定の地域に限定されている中小企業や個人の為という趣旨の金融機関になります。兵庫県では尼崎信用金庫や播州信用金庫など11行あります。
4 日本政策金融公庫
※政府系金融機関になり、預貯金はなく、資金の貸付けのみ行っている金融機関になります。全国展開されており、創業融資を一番積極的に行っている金融機関だと思います。
1~3の民間金融機関については規模の大きい順に難易度も難しくなると考えるとわかりやすいでしょう。
日本政策金融公庫のみ規模とは関係なく最も借りやすいと言えるでしょう。
融資種類別の難易度
融資の種類には大きく分けて「プロパー融資」と「信用保証協会付融資」があります。
プロパー融資とは、金融機関との「直接取引」です。信用保証協会が入らず、金融機関自身が100%貸倒リスクを背負う融資です。
信用保証協会付融資とは、信用保証協会が「保証を付けて」行う制度融資です。具体的には信用保証協会が貸付額の80%を保証します。
つまり、金融機関自身の背負う貸倒リスクは20%になります。
金融機関の背負うリスクがかなり違いますので、当然融資の難易度も
プロパー融資>信用保証協会付融資
となります。
総合的な融資難易度
金融機関の種類と融資の種類、双方を考慮した総合的な難易度の難しい順としては
1 都市銀行のプロパー融資
2 地方銀行のプロパー融資
3 信用金庫・信用組合のプロパー融資
4 信用保証協会付融資
5 日本政策金融公庫の制度融資
となります。
総合的に見ても日本政策金融公庫が最も借りやすい金融機関になります。
金利も専門家が支援する経営力強化資金だと1%代と安く、まずは日本政策金融公庫から検討し、その他の金融機関は将来を考えて預金口座を作ることから始めるのが良いと思います。
まとめ
創業支援を行っている当事務所の実体験から考えても、日本政策金融公庫の融資が一番出やすいです。特に1,000万円くらいまでの融資であれば日本政策金融公庫だけで不足はないはずです。
中には医業や不動産投資など、創業の時点で数千万円規模の融資を必要とする方もいらっしゃいます。
そういった場合には、日本政策金融公庫だけでなく、信用保証協会や信用金庫等のプロパー融資を組み合わせて融資金額を引き出すという方法も必要になります。
融資についてもっと詳しく聞きたいという方は、融資実績が豊富な神戸の曽禰会計事務所までお問合せください。
初回相談は無料にて対応いたします。
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